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2009
厚生労働省は9月24日、来年3月までに生産可能なワクチンが「2700万本に増えた」と発表した。増産できた理由については2つある。予想よりワクチン株の増殖率が上がり増産が見込めるようになった。そして当初は国産ワクチンすべてを1ミリリットルバイアルで生産する予定だったが、43%を10ミリリットルバイアルで製造することになった。大きな容器を使用することで生産効率が高まったのです。」(結核感染症課)としている。
バイアルとは、ワクチンを密閉する容器のことで一回の注射で接種するワクチンは0.5ミリリットル(幼児は0.3ミリリットル)。10ミリリットルバイアルなら、20回分のワクチン接種量が入っていることになる。サージカルマスク
10ミリリットルバイアルには、専門課から問題視する声が上がっている。東北大学大学院の森兼講師によると「もしも針を取り換え忘れて次の分のワクチンを吸い上げると、針からウイルスがワクチンに移って、その後に打つ人はすべて、汚染されたワクチンを注射されるリスクを負うここになる。1ミリリットルバイなら1容器で2回分ですから、仮にそういうことが起きても感染症拡大は1人で止まる。しかし、10ミリリットルバイでは、最初の1人でミスすると、後の19人全員が感染リスクにさらされることになる」という。
自治医大付属病院感染制御部の森澤部長も「何度も容器に駐車針を差し込むわけで、空気に触れる機会も多く、雑菌がワクチンに混じる可能性もある。欧米では、多数の患者に分割して投与しなければならない10ミリリットルバイは、事故や汚染を誘発する恐れがあるので止めようという流れになっています」という。
実際、埼玉県深谷市の総合病院で、輸血用点滴のチューブやボトルを使い回し、11人の患者がC型肝炎に感染した例などがある。人間のすることだからミスを完全に無くすことはできない。ミスのないように10ミリリットルバイの使用を止めるのが賢明であると思われる。
優先順位のうち、妊婦には0.5ミリリットルシリンジという使い切りのワクチンを使うことが決まっている。10ミリリットルバイを使うのはその後で、子供たちの予防接種で使用される可能性が高い。
厚労省は使用する理由について、「注射器や注射筒の使い回しは想定しておらず、バイアルを大きくしたからといって事故が考えにくい。ただ、10ミリリットルバイでは20回分のワクチンを取らなければならないので、予期せぬ感染症の可能性が増えるかもしれないというのは指摘の通り。使用上の注意上を周知徹底していく予定です」としている。週刊ポストより
これにより、ワクチン接種に当たってリスクがあることが分かった。こうしたミスによる感染症に対する補償も政府の対応策のなかに当然入らなければ、安心してワクチン接種もできない。<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="http://parts.blog.with2.net/bp.php?id=846241:MZNWwUuZjZI"></SCRIPT>