新型インフルエンザ対策③

　新型インフルエンザウイルスを短時間で死滅させ消毒薬の開発・生産が進んでいる。日本のインフルエンザ研究の第一人者とも言える根路銘国昭氏６９歳（ねろめくにあき）はそういっている。厚労省の国立感染症研究所呼吸器ウイルス研究室室長など養殖を歴任し、現在は沖縄県で「生物資源利用研究所」の所長として、新型インフルエンザの研究を続けている人物である。沖縄タイムズという地方紙にも乗ったこの研究開発は感染拡大を防ぐ「特効薬」ともいえるものである。消毒薬の成分は沖縄本島に自生しているセンダン科の落葉高木であるセンダンです。葉を煎じたエキス、葉の粉末、幹を削った粉などに、ウイルスを死滅させる効果が証明されているらしい。マウスを使った動物実験でも、有害性は皆無であり、センダンエキスを噴霧液にして、学校や交通機関にまけば、消毒でき感染拡大を抑えることができるらしい。
　この消毒液は、政府の許可を受け、早ければ初秋までには市場に並らぶ予定らしい。流行期に間に合うことを祈るばかりである。