新型インフルエンザ再び流行！

　新型インフルエンザが予想より早い夏の時期に流行し始めた。これは、ウイルスの感染力、生命力の強さを改めて思い知らされた。今は、ウイルスも毒性が弱く致死率は、0.05％ぐらいであるが、感染を繰り返すことで、その毒性が強まることは充分考えられる。ワクチンの生産量も1500万～2000万人分と予想した生産量を大きく下回るなど、予防薬も十分とは言えず、海外から大量に輸入しようとしている。すべて対策が後手に回っているとしかいえず、人々の不安を高めることになっている。今は、選挙ばかりが注目されているが、国民の健康・安心を確約することが早急に求められている。

インフルエンザ予防接種始まる

　WHOによると世界では早い国で９月中旬から、日本では１０月初めから予防接種を始めることらしい。発生が本格化するのに対処するためのものでありその時期が近付いてきたことをひしひしと感じるのである。

熱くなっても忘れない！

　風邪、インフルエンザの予防には手洗い、うがいは欠かせない。これを忘れるようだと大ごとになる。手洗いは、毎回外出から帰ったらこまめに（２０秒）以上洗うことを実践したい。特に子供には習慣化させるためにも、忘れないように注意を怠らないことだ。新型インフルエンザの流行が予想される中で、自分の健康を自分で守ると意識を高めることが大切であり、子供達には特に徹底的に教え込む必要がある。先が見えない世の中だから、１人１人が強い意志をもって事に当たらなければならない。

無題

　新型インフルエンザは全体的に見ておどろおどろしさを感じる。これは、麻生総理はじめ閣僚らの対応が大げさで、不安を煽るような反応を見せたからである。これは、政府の危機管理体制の甘さを表すものであった。強毒性のH5N1g型を想定した計画に基づいて国内対応を進めたことに原因があるとはいえ、画一的な対策を実行する官僚制の弊害が垣間見える。
　また、マスメディアも政府報道をそのまま発表するのでなく、多くの専門家から意見をよく聞いて報道するべきだった。話題性、関心の高さが先行し、おどろおどろしい見出しを付けて報道することが、かえってことを大きくしたような気がする。

ワクチン接種は医療従事者優先！

　先日、WHOは新型インフルエンザのワクチン接種について、医療従事者への接種を最優先とすることを盛り込んだ勧告を公表した。
ワクチンの供給が９月から１０月にかけて始まる予定だが、供給不足は必至であるため、「すべての国の医療従事者への接を種最優先し、保健インフラを守るべきだ」している。
　その上で、妊婦や慢性疾患を抱える人、15～49歳の健康な人など感染状況から重症や死に至るリスクが高いされる層ごとにグループ分けし、各国がそれぞれ状況に応じて考慮すべきだと判断をした。これは対策としては順当なものであるが、細部を各国の自主判断に任せたことは寄り合い組織の国際機関としての限界を表すものである。
　また、新型ワクチンの培養のペースが通常の季節用と比べて、現時点で25％～50％程度にとどまっていて、「フル生産時に年間４９億回分」としていた生産能力見通しは下降修正されるらしい。